地面から垂直にまっすぐ育つため、断面はほぼ真円で、中心の偏り(偏心)や、円(成長)の歪みが少ないのが「とちぎ材」の原木丸太の特徴です。また、適度な気温・降雨量で風水害の影響を受けにくい地域のため、目が細かく、均等に育っています。ここまでバランスのよい原木を見られる地域は少ないため、他地域から「とちぎ材」を見学にきた関係者は驚きの声をあげます。
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- とちぎ材の品質
積雪量が多い地域では、雪の重みの影響で樹木が真っ直ぐに育たないことがあります。
また、気温や降雨量、土壌も樹木の生育に大きな影響を与えます。
栃木県の積雪量の少なさ、適度な気温・降雨量、恵まれた土壌、そして細やかな森の手入れが、高品質な「とちぎ材」を生み出しているのです。
断面がまん丸
まっすぐで幹が太い優良材
素性が良い
雪の重みなどの影響を受けることが少ないため、根曲がり材、S字状の曲がり材(著しい根曲がりにおける曲がり返し)は見られず、まっすぐで素性の良い材が育ちます。
完満な優良材
枝打ち・間伐など手入れが行き届いているため、元玉(株のほうに近い丸太)から3番玉(株からみて3番目の丸太)まで見分けがつかないほど、完満(幹が太い)で節のない優良材が育ちます。
欠点が少ない
あて材
雪による根曲がり、極端な傾斜地などの生育条件、風害などが原因で、偏って成長した部分を「あて材」と呼びます。「とちぎ材」は、この「あて材」が少ないのが特徴です。
しみ・腐れ
雪の重みで枝が折れた部分から、幹に水がさすことにより発生すると考えられています。「腐れ」は、木材の強度性能における一番の欠点です。
もめ
風や雪などで樹木が曲げられた時に、圧縮されて細胞がつぶれたものをいいます。破壊は、縦断面では細い線状になりますが、横断面では面的に広がります。
目回り
年輪に沿って生じた割れを言います。風で幹が揺らされることや、「霜割れ(凍裂・霜裂・寒裂)」が原因で起こることもあります。
虫害(トビクサレ等)
昆虫による食害です。栃木県は、木材の変色・腐朽を生じさせる虫害が少ない地域です。
※本サイトのデータは「とちぎ材のすすめ/発行元:栃木県環境森林部林業振興課栃木県林業センター/発行年月日:平成24年3月」を元に作成されています。